1,000万円以上の資本金で設立するメリットとデメリット | 会社設立・株式会社設立・起業なら東京スマイル

1,000万円以上の資本金で設立するメリットとデメリット

こんにちは、ミネルバ税理士法人です。このブログでは、「会社設立」や「起業」に関するノウハウやポイントを中心に分かりやすくご紹介しています。今回は「1,000万円以上の資本金で設立するメリットとデメリット」について整理してみました。ぜひ、参考にしてください。

 

メリット

①信頼感がアップする
まず大きなメリットとしては「信用力の向上」です。名刺や登記簿に「資本金1,000万円」と書かれていると、それだけで「しっかりした会社だな」という印象を持たれやすくなります。取引先や金融機関からの評価が高まり、特にBtoBビジネスにおいては、信頼性が契約に直結することもあるため、大きな武器になります。

②資金繰りに余裕が持てる
資本金が多ければ、設立当初の運転資金としても活用できます。オフィスの賃料や人件費、仕入れなど初期費用がかかる場合でも、資本金が多ければ安心して事業をスタートすることができます。

③融資を受けやすい
資本金が多いということは、自己資金に余裕がある=返済能力が高いと判断されやすく、金融機関からの信頼度が高まり、融資を受けやすくなります。特に創業期は、売上実績や経営の信用をまだ築けていない段階ですので、資本金の額が融資の審査において重要な判断材料になることも少なくありません。

 

デメリット

①消費税が初年度からかかる
一方で、大きなデメリットのひとつがこちらです。資本金が1,000万円未満の会社は、原則として設立から2年間は消費税が免除されます。しかし、資本金が1,000万円以上になるとこの免税措置が適用されず、1年目から消費税を納める義務が発生してしまいます。

②均等割の負担が大きくなる
資本金が1,000万円を超えると、法人住民税の「均等割」の金額が一段階引き上げられます。均等割は、会社の利益に関係なく毎年必ず発生する税金で、資本金や従業員数に応じてその額が決まります。

たとえば東京都23区内では、資本金1,000万円以下・従業員50人以下の法人は年間7万円の均等割ですが、資本金が1,000万円を超えると年間18万円に跳ね上がり、毎年11万円の固定コストの増加となってしまいます。

設立時に資本金を多めに設定することは、信用面ではプラスに働きます。しかし、消費税や均等割など見えにくいコスト負担もあるため、メリットとデメリットをよく比較し、慎重に判断することが大切です。

今回の記事が皆様のお役に立てると幸いです。疑問点やさらに詳しく知りたいことがありましたら、ぜひお気軽にLINEの無料相談をご利用ください。ミネルバ税理士法人の専門家が、あなたのビジネスを全力でサポートいたします。

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